今月のシーベルト(まとめ)

今月のシーベルト(まとめ)

 東日本大震災からもうじき2カ月、福島第一原発の放射能漏れからも8週間弱が経過した。
 余震も幾分間があいた感じがするが、マグニチュード8クラスはない様で、このまま収束するのかわからない。
原発の状況は1~3号機いずれもいまだ100℃以下の冷温停止には至らないが、1号機の原子炉建屋には人が入った様で少しづつ先が見えてきているのだろうか?(3号機の温度がちょっと高めなのが気になる)

この2月間の東京における環境放射線量をまとめてみた。

1.都内の環境放射線測定結果
 (東京都の健康安全研究センターのデータ、測定場所:東京都新宿区百人町)

(1)3月以降の全体の推移

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 ヨウ素131の寄与分はほぼ収束したようで、ここ数日の平均値は、0.065μシーベルト/時程度で、これは事故前のほぼ2倍の値で、現在ではセシウム134(半減期2年)とセシウム137(半減期30年)によるものが主体のはずである。


(2)3月21日以降の拡大図

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 3/21の降雨による放射性降物(いわゆるフォールアウト、後述のように単純累計で10万ベクレル/平方メートルの程度)による環境放射線量のピークの減衰の様子を拡大したものである。
 このピークは当初、ヨウ素131の寄与が大半で、実効半減期5日程度で減衰していたが、4/17の記事でも述べたように、4/11の降雨以降、値としてはより低くなり、実効半減期としてはより長い値で減衰している。
 セシウムの放出量の内訳は、セシウム134:137で1:2程度らしいので、今後も実効半減期は延び続け、放射線量は徐々に減少していくものと思われるが、今年の梅雨や、秋の台風の影響はどうなるのであろうか?
 ちなみに、その後調べた感じでは、セシウムは土壌との親和性が高く、いったん結合するとなかなか流出はしないようである。



(3)電力館(東京・渋谷)における空気中の放射線量の状況
 参考までに東京電力の渋谷電力館にあるモニタリングポストの値を、3/21以降の1時間毎の値と、3月以降の1日単位でのグラフに分けて示す。いずれも値としては新宿と異なるが、降雨による減衰と半減期の増加の傾向は同様であるようだ。
 (3/21以降のグラフにある予測値1(赤い線)が4/10までの当てはめで、実効半減期5日程度、 予測値2の黄色い線が4/11以降の当てはめで、実効半減期は10日程度)

(3/21以降の1時間毎)
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(3月以降の1日単位)
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 1時間毎の測定値は2日でファイルが更新されてしまうので、ここのところダウンロードが追いつかず、欠測値となっているのが多いのが残念、
 今後のことを考えれば、履歴としてcsv生データでよいから全データを残しておいてほしいところだ、
 あと変なpdfフォーマットもやめてほしいと思う。



(4)つくば(KEK)の測定値(現在の値はこちら

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(5)放射性降下物、水道水
 東京都のサイトには、放射性降下物や、水道水中の放射能の日々測定値も乗っているので、表として加工したものを載せておく。
 いずれも5月以降、測定限界以下の日が続いており、水道水へのヨウ素の微量の漏出もなくなったようだ。
 降下物の表の下のほうには、単純累計した放射能の量(約10万ベクレル/平方メートル)と、ヨウ素、セシウムの核種別の半減期を考慮した現在の残存放射能量を概算してみた値(肌色のセル)ものせてある。
 3/21に降下したヨウ素はほぼ当初の2%にまで減衰しているが、セシウムは134、137あわせてもいまだ98%が残存しており、大半を占めていることが推定される。

(放射性降下物)
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(水道水中の放射能)
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